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GOLF BLOG 「WELL OUT」

ゴルフはもっとやさしくできる

2019-08

全英女子オープン

渋野日向子選手の国内ツアーのTV放送を初めて見た時に、良い構えをしているなぁと思いました。
飛球線後方からの構え、背骨のラインとシャフトが直角の構えです。
解説の人達は普通の選手よりハンドダウンと仰っていましたが、私的には理想の構えです。
プレッシャーにも強い構えだと思ってもいます。

そういう意味で注目していた女子選手でしたが、ついにやってくれました。
42年ぶりの日本人メジャー制覇。

私がゴルフを始めた頃に樋口久子さんは、日本人として初めてアメリカのメジャーで優勝しました。
女子プロ界に貢献されてきた樋口さんのお人柄からすれば、我事以上にに喜んでいるのではないでしょうか。

ゴルフ障害

ゴルフ障害を抱える人には共通点があるように思います。
私は医者ではないので、専門的なことは分かりませんが…。
40数年練習場に居て、クラブの組み立て・調整・修理をし、レッスンもしての話です。

〇ばね指
必要以上に強くグリップを握る
クラブのグリップはエンドが太くなるテーパーの形状になっています。
軽く握っても簡単には抜けません。
ルーズはいけませんが密着させて軽く握ることが予防になります。

〇腱鞘炎
インパクトでフェース面をスクエアにしようと強く握る
インパクトの衝撃がより手首に来ますので起きやすくなります。

インパクト前後を力でリストターンをする
一番ヘッドスピードが出る瞬間にリストターンを行えばそれだけ手首への負担も増えます。

正しいグリップをしていない
正しいコックが出来る方向に握りが出来ていないと、これも手首により負担が掛かることになります。

ハンドアップの構えも、腕の上げ下げが強調され、より上から打ち込むことになり負担が増えます。

〇左腕のゴルフ肘
インパクトでフェース面をスクエアにしようと強く握ったり、インパクトで左腕を力で伸ばそうとする
腕に力が入るとより肘への衝撃が来ます。

〇右腕のゴルフ肘
力で右肘を伸ばしインパクトしようとする
腕に力が入るとより肘への衝撃が来ます。

要は力尽くで無理をしたスウィングをしてるということです。

その原因はクラブと構えにあります。

〇クラブ
クラブは回転時のバランス調整はしてありません。
よってクラブの動きに個体差があります。
インパクトでフェースの向き・位置は同じにはならないのです。
だからそれを力尽くで同じインパクトにしようとします。
どの番手でも同じ球筋にしようとすればそうならざる得ないのです。
回転時のバランス調整をセットでして使うことが先ずは必要です。

〇構え
ハンドアップの構えはウィークグリップを生みます。
またインパクトエリアでのフェースターンも自動で起きにくくなります。
ヘッドスピードも落ちます。
身体のターンする力を腕の振り・クラブの振りに利用できにくくなります。
腕の上げ下げに頼ったスウィングになりやすくなります。


良いクラブと良い構えが身体にもやさしい、ということですね。

やさしく長く

回転時のバランス調整がされているクラブセットを使っているゴルファーにおいては、
インパクトエリアをクラブの自由回転に任せた方が再現性が上がりますし、球筋もセットで揃います。

回転時のバランス調整がされていないゴルファーにおいては、
その番手での再現性はインパクトエリアをクラブの自由回転に任せた方が上がりますが、
セットで考えた場合は球筋は揃いませんので、結局インパクトエリアを自分で作った方が球筋は揃います。

狙いを定めて発射すればどの番手でも正確に的に当たるクラブと、
発射した後も当たるまで軌道修正(フェース面修正)しなければならないクラブとでは、
どちらが簡単かは想像がつくと思います。

軌道修正(フェース面修正)を行うためにはそれなりの腕力が必要になります。
ゴルフを始めたその日から回転時のバランス調整がされているクラブセットを使う機会に恵まれるゴルファーは、
ほぼ皆無ですから、自らが軌道修正する技を無意識で身体が覚えていくのです。
結果が不揃いでは満足できませんから。


インパクトでの力任せは思わぬ障害にも見舞われます。
特に練習熱心で多くのボールを打つゴルファーに付いてまわります。
ばね指・腱鞘炎・ゴルフ肘……。

インパクトでの衝撃力は1トン前後と言われています。
インパクトで強く握ったり手首を返したりすれば、その衝撃力をより身体で受け止めることになります。
その結果ゴルフ障害です。
どの部位にしても身体を痛めるのはスウィングに無理があると思うべきでしょう。

身体にもやさしく・長くゴルフを楽しむためにも、
余計な事をしなくても済む道具と構えが必要です。

ハンドダウン・その他のメリット

先日の「ハンドダウンへの拘り」で、適度なハンドダウンで構えることのメリットをお話ししました。
その他にもメリットがありますので、今回はそれを付け加えることにします。

「バックスウィングは身体のターンでクラブが上がっていく」

前傾が浅くハンドアップだと、肩のターン面は水平に近くなりますから、身体のターンだけでクラブを上げることは出来ません。
当然腕の上げが入ります。
肩関節は自由度が大きいので腕はどこにでも上げられます。

前傾をとれば身体のターンでクラブも上がっていきますので、腕を上げるよりもいつも同じ軌道でスタートしやすくなります。
再現性がこちらの方が高くなります。

P1010330.jpg

写真上:前傾が浅い場合 写真下:適度な前傾
同じターン量でもクラブヘッドの位置が違う

P1010332.jpg

「腰のスウェイも防げ・切り返しも楽になる」

ハンドダウンするということは股関節から前傾するということです。
大腿骨と背骨の角度がハンドアップよりも狭くなります。
狭くなると腰のバックスウィングでの右スウェイが起きにくくなります。
そして同時にトップでの臀部の左方向(飛球方向)への移動量はハンドアップより多くなります。
俗に言う切り返しでの体重移動もオートマチックに起きやすくなります。

P1010342.jpg


切れ味

切れ味の良い包丁と切れ味の悪い包丁、良い結果が出せるのはどちらかは言うまでもないでしょう。
切れ味が悪ければ余計な力も必要になりますが、その割に良い結果は伴いません。

ゴルフクラブで包丁の切れ味に相当するのが、回転時のバランスの良し悪しです。
回転時のバランスの良いクラブは、使っていると余計な力みやインパクトでの操作も必要なくなるので、結果スムースな良いスウィングが身に付きます。
全ての番手を調整しておけば、番手による個体差もないので、何番で練習しようが何番でスウィングを矯正しようが、結果は一つ・スウィングは一つににまとまっていきます。

回転時のバランスが未調整のクラブにおいては、まずスムースなスウィングはクラブにさせてもらえないし、同じ球筋にしようとすれは番手ごとの対処療法に終始しなければなりません。
無理してスウィングを一本化しようとすれば、力づくに任せなければならなくなるので、身体への負担も増えてきます。
この辺が未調整のクラブを使っているゴルファーへのレッスンでの一番の難しさでもあります。
クラブがスウィングに大きく影響することを知らない人にとっては、お構いなしでしょうが。

短期間で上達したい、長くゴルフを楽しみたいのなら回転時のバランス調整は必須です。

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