GOLF BLOG 「WELL OUT」

ゴルフはもっとやさしくできる

2018-05

目的に合った構え

ゴルフのスウィングは大きく分けると二種類、ツーレバー・スウィングとワンレバー・スウィングです。
前者がボールを上げる・遠くへ飛ばすショット、後者がボールを転がすショットです。
上げるアプローチ(ピッチショット)は前者で、転がすアプローチ(チップショット)は後者です。
パッティングも後者になります。

ボールの高低やランにはボールのスピン量が関係します。
スピン量が多ければ上がり、少なければ低くなりランが多くなります。
ハンドダウンだとコックと腕のロールが入れやすくなり、その分クラブヘッドが上から入るようになりスピン量が増えます。
ハンドアップはその逆になるのでスピン量が少なくなり転がしに向いています。

構えでの前後方向の体重の掛け方はと言うと、
拇指球荷重はフットワークが使いやすくなるので、身体全体を使って遠くへ飛ばすショットやピッチショットに向きます。
踵荷重はフットワークが使いにくくなるので、上半身のターンで打つチップショットやパッティングに向きます。

ツーレバー・スウィングとワンレバー・スウィングでは先ず構えが変わります。
ツーレバー・スウィングは前傾をしっかり取りハンドダウン(背骨のラインとシャフトのラインが直角)で拇指球荷重。
ワンレバー・スウィングはボールに近く立つことでハンドアップ、且つ踵荷重の構えです。

ボールを上げるのに転がす構えであったり、逆に転がすのに上げる構えであれば、目的に沿った動きはし辛くなります。
先ずは無意識で動きが目的に沿う事が大切で、その為には目的に合った構えをとる事、
そうすればゴルフはもっとやさしく出来ます。

90度で構える訳

背骨とシャフトの角度を90度に構える。
構えの中でもこの事はとても大切なことと私は思っています。
(背骨は直線ではなくS字湾曲していますから、頚椎と尾てい骨を結んだ線と考えて下さい。)

何故90度に拘るかというと、クラブの構造上とスウィング上の二つの理由からです。


先ずはクラブの構造上から。
ゴルフクラブはグリップ(シャフト)の線上(延長線)に打点がないという珍しい形をしています。
野球のバット、テニスのラケットなどはグリップの延長線上に重心があり打点があります。
構えた状態から言えば、上方向と右方向に重心の位置がずれています。
そしてもうひとつ、ゴルフクラブのシャフトは撓ります。
これらがクラブの構造上の特徴です。

インパクトではこの重心の位置をグリップの延長線上までシャフトを撓らせています。
クラブのソールが全面着地した状態で構えると、実際のインパクトではシャフトを撓らせる分ヒール側が浮いたインパクトになってしまいます。
ソールが全面着地した状態で構える、これがハンドアップの構えです。
背骨とシャフトの角度(上側の角度)は90度より大きくなります。
背骨とシャフトの角度を90度に保って股関節から前傾すれば、トー側が少し浮いた構えになり、インパクトでソールが全面接地する状態になるのです。


スウィング上から。
簡単に言えばゴルフスウィングは身体の左右へのターンと腕の上下動から出来ています。
遠くへ飛ばす(ヘッドスピードを上げる)ために使われるのは、身体を戻す力と腕を振り下ろす力です。
この二つの力の使われる方向が近いほど複合力は大きくなります。

極端なハンドアップ(前傾が極端に少ない)の構えだと身体は横に使い、腕は縦に使うことになります。
その方向が大きく食い違う程力のロスが大きくなります。
身体をターンする面と腕を振り下ろす面が近くなるほどより大きな力を発揮できるのです。
それが背骨のラインとシャフトのラインが90度になる構えです。

そしてもう一つ、スウィング上からも大切なことがあります。
下図のような途中から折れ曲がった2本の棒が有るとします。
長さはそれぞれ同じとします。
緑の部分の上側を掌で挟んで錐揉みするように半回転させるとしましょう。
その時に下側の青い棒もまた半回転分向きを変えますが、青い棒の下先の距離は同じではありません。
より折れ曲がった棒の先の方が移動距離は長くなります。
Bar.jpg
ゴルフで言えば、緑の棒が腕で青色の棒がゴルフのシャフトです。
ゴルフのスウィングで腕はロールします。
同じロール量でも腕とシャフトの角度の違いで、その先のヘッドの移動量が変わってきます。
ハンドアップの構えより適度なハンドダウンの構えの方が移動量が多くなる、つまりよりヘッドが走るのです。

またクラブヘッドが振られる面と手を振る面とは同一面ではありません。
ヘッドが振られる面より手を振る面の方がアップライトです。
そしてハンドアップよりハンドダウンの方が手の面はよりアップライトになり、ヘッドとの面の差が大きくなります。
この面の差が大きい程フェースターンが起きやすくなるのです。


長々と書いてしまいました。
プロゴルフーが全てこの構えをしている訳ではありません。
それぞれに自分流なのですが、上記のような理由で私は適度なハンドダウン(背骨とシャフトが90度)をお薦めしています。
アマチュアが短期間で良いスウィングを習得でき、再現性も高く、怪我なく長くゴルフを楽しむには欠かせないことと私は思っています。

構えのベース

プロゴルファーのクラブ・構え・スウィングは誰もが同じではありません。
思っているようなショットが打てれば良い訳ですから、最終的には自分流ということでしょう。
アマチュアでもこの事は同じでしょうが、クラブの環境・身体の鍛え方・練習そしてラウンド量には大きな違いがあると思います。

そんな中で出来るだけ短期間で良いショットが打て、故障もなく長くゴルフを楽しむために、先ずは身に付けたい構えの基本を挙げてみます。
(グリップについては先日記事にしましたので、省きます。)

●身体の向き
 飛球線と平行

●スタンス
 右足は直角、左足は90度の1/4程度開く
 スタンス幅はクラブの入射角(クラブの長さ)で変化

●背骨とシャフトの角度
 90度(黄色の線)を保って股関節から前傾
 前傾角度はクラブの長さで変化

●膝は首根っこと足首のライン状に位置する(赤色の線)

後方構え


●胸と腕とクラブの位置
 肩のラインと右腕は直角(黄色の線)
 左腕とクラブは一直線(赤色の線)
 肩のラインの傾きはクラブ長さで変化。

正面構

●体重の掛かり方
 前後は拇指球
 左右は少し右足寄り(肩の傾きで変化)

●ボール位置
 ボール位置一定派は左足踵の内側
 変える派はクラブ長さが短くなるほど中央より

思いつくものを挙げてみました。
このままで良いショットが打てればそのまま続けても良いでしょうし、
球筋と相談して自分流にアレンジしても良いでしょう。

難しくしない

「アイアンは上から打ち込む、フェアウェイウッドは払うように、ドライバーはアッパーに打つんですよね。」
などと聞かれる事があります。

そういうことを意識すればそれは手や腕の動きになってしまいます。
ヘッドがボールに対してどう入るかは結果であって、それを意識してすることではありません。
番手ごとのスウィングを覚える必要などありません。
ゴルフが難しくなるだけです。

ゴルフのスウィングは大きく分ければ、上げるショットと転がすショットの二つだけです。
この二つの基本を覚えれば良いのです。

ゴルフスウィングでは左腕とシャフトが一直線で、その線が地面と直角になるところが最下点です。
左腕の付け根のラインということになります。

この最下点よりボールが右にあればダウンブロー、最下点位置ならレベルブロー、最下点より左にあればアッパーブローに入るだけです。
スウィングの中を意識するのではなく、準備の段階でそうなるように構えてやれば良いだけです。
ボールを上げるショットのスウィングイメージは全て同じです。

右手グリップ

右手のグリップをその場で開いてみて掌が目標に正対していればニュートラルです。
上を向くのはストロングで下を向くのはウィークです。
右手に関してはウィークの方は少なくストロングが多いですね。

右手のグリップ位置の太さは左手の位置の太さより細くなっています。
私たちは太いものは掌で、細いものは指で握るのが自然な握り方です。
ですからゴルフのグリップの右手は左手よりやや指側で握るのが良いと言えます。

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