GOLF BLOG 「WELL OUT」

ゴルフはもっとやさしくできる

2018-01

ダウンスウィングのドリル

構えとテイクバックについてお話しました。
残るはダウンスウィングです。

ダウンスウィングで一番大切な事は力の使い方です。
一言で言えば「インパクトに向かって強く打つ」、これに尽きます。
細かな身体の動かし方や形を意識する必要はありません。

たくさん練習しているのに良い結果が出ないゴルファー、その多くは力の使い方が間違っています。
そうしたゴルファーはインパクトやフォロースルーで力を出そうとしています。
クラブの構造上それではスクエアにインパクトすることも、ヘッドスピードを上げることも出来ません。

では具体的にどういうイメージでダウンスウィングをしたら良いかです。
その為のドリルを紹介します。

サッカーボールか同じような大きさのボールがあればそれを用意して下さい。
なければクッションや枕、ゴルフボールでもかまいません。

ゴルフの構えをとり用意したものを両手で両側から挟むように持ちます。
ゴルフボールの場合は小さいので右手だけで持ち、左手は右前腕を下から掴みます。
アドレスでのボール位置めがけてスウィングをしそれを投げます。
地面にあるボール位置に目掛けてです。
投げ終えたらその流れで左を向いてフィニッシュです。

何度か繰り返して投げて下さい。
そして徐々にスピードを上げ、出来るだけ強く投げつけます。
そして感じ取って下さい、どこで投げた(力を出し終えた)かをです。

次にクラブを持ってミドルアイアンでティアップしたボールを打ってみましょう。
上手くいってもいかなくても、先ほどの感覚で強く打つことです。
「ボールを良く見る」とか「ヘッドアップしない」とか、どこをどう動かそうかとか一切考える必要はありません。
先ほどのドリルの感覚で強くボールを打つだけです。

人間の身体は良く出来ています。
目的意識を持てば後はオートマチックにそれにあった動きをしてくれます。
一瞬の動きの中の手段をあれこれ考えるから、本来出来る動きも出来なくなってしまう。
もっと自分を信じましょう。(笑)

テイクバック

構えでのポイントをお話しましたので、次はテイクバックについて私の考えを書いてみたいと思います。

先ずはテイクバックの軸についてです。
いろいろな考え方があると思いますが、私の考える軸は右足首と首根っこを結んだものです。

右軸


ここを軸にする際に注意すべき事は、右膝の位置です。
構えの時にお話したように、右膝は足首と首根っこの線上に位置するようにします。
右膝がこの位置にあればトップでの右脚での踏ん張りもしっかりと取れますし、膝が流れたり・伸びたりすることも防げます。

次にこの軸を中心に前傾の中で上半身を右に向けます。
捻る意識はいりません、向きを変えるだけで十分です。

どこからスタートするのが良いのかということについては、
「ヘッドから」や「手から」でも胸・腕・クラブの一体感が保てれば問題はないですが、
手首や肩の関節は自由度が高いので、軸に近い体幹部からがお薦めです。
即ち内転を外転に変えるのが良いと思っています。

テイクバックの途中から右肘が畳まり、それに伴って腕は右ロールをし、やがてトップを迎えます。
この辺の所は自動でそうなりますから意識する必要はないでしょう。
テイクバックのスタートさえうまく出来ればトップは良くなります。

「ボールを良く見て」とか「頭を動かさないで」とかは忘れましょう。(笑)
右軸をしっかりキープして十分ターンすることが大事で、顔が右に少し向いたり、頭が少し右にづれることは何の問題もありません。
むしろボールを見すぎることや頭を動かさないことを意識し過ぎることで、良いテイクバックがとれていないゴルファーが多いのです。

90度で構える訳

背骨とシャフトの角度を90度に構える。
構えの中でもこの事はとても大切なことと私は思っています。
(背骨は直線ではなくS字湾曲していますから、頚椎と尾てい骨を結んだ線と考えて下さい。)

何故90度に拘るかというと、クラブの構造上とスウィング上の二つの理由からです。


先ずはクラブの構造上から。
ゴルフクラブはグリップ(シャフト)の線上(延長線)に打点がないという珍しい形をしています。
野球のバット、テニスのラケットなどはグリップの延長線上に重心があり打点があります。
構えた状態から言えば、上方向と右方向に重心の位置がずれています。
そしてもうひとつ、ゴルフクラブのシャフトは撓ります。
これらがクラブの構造上の特徴です。

インパクトではこの重心の位置をグリップの延長線上までシャフトを撓らせています。
クラブのソールが全面着地した状態で構えると、実際のインパクトではシャフトを撓らせる分ヒール側が浮いたインパクトになってしまいます。
ソールが全面着地した状態で構える、これがハンドアップの構えです。
背骨とシャフトの角度(上側の角度)は90度より大きくなります。
背骨とシャフトの角度を90度に保って股関節から前傾すれば、トー側が少し浮いた構えになり、インパクトでソールが全面接地する状態になるのです。


スウィング上から。
簡単に言えばゴルフスウィングは身体の左右へのターンと腕の上下動から出来ています。
遠くへ飛ばす(ヘッドスピードを上げる)ために使われるのは、身体を戻す力と腕を振り下ろす力です。
この二つの力の使われる方向が近いほど複合力は大きくなります。

極端なハンドアップ(前傾が極端に少ない)の構えだと身体は横に使い、腕は縦に使うことになります。
その方向が大きく食い違う程力のロスが大きくなります。
身体をターンする面と腕を振り下ろす面が近くなるほどより大きな力を発揮できるのです。
それが背骨のラインとシャフトのラインが90度になる構えです。

そしてもう一つ、スウィング上からも大切なことがあります。
下図のような途中から折れ曲がった2本の棒が有るとします。
長さはそれぞれ同じとします。
緑の部分の上側を掌で挟んで錐揉みするように半回転させるとしましょう。
その時に下側の青い棒もまた半回転分向きを変えますが、青い棒の下先の距離は同じではありません。
より折れ曲がった棒の先の方が移動距離は長くなります。
Bar.jpg
ゴルフで言えば、緑の棒が腕で青色の棒がゴルフのシャフトです。
ゴルフのスウィングで腕はロールします。
同じロール量でも腕とシャフトの角度の違いで、その先のヘッドの移動量が変わってきます。
ハンドアップの構えより適度なハンドダウンの構えの方が移動量が多くなる、つまりよりヘッドが走るのです。

またクラブヘッドが振られる面と手を振る面とは同一面ではありません。
ヘッドが振られる面より手を振る面の方がアップライトです。
そしてハンドアップよりハンドダウンの方が手の面はよりアップライトになり、ヘッドとの面の差が大きくなります。
この面の差が大きい程フェースターンが起きやすくなるのです。


長々と書いてしまいました。
プロゴルフーが全てこの構えをしている訳ではありません。
それぞれに自分流なのですが、上記のような理由で私は適度なハンドダウン(背骨とシャフトが90度)をお薦めしています。
アマチュアが短期間で良いスウィングを習得でき、再現性も高く、怪我なく長くゴルフを楽しむには欠かせないことと私は思っています。

構えのベース

プロゴルファーのクラブ・構え・スウィングは誰もが同じではありません。
思っているようなショットが打てれば良い訳ですから、最終的には自分流ということでしょう。
アマチュアでもこの事は同じでしょうが、クラブの環境・身体の鍛え方・練習そしてラウンド量には大きな違いがあると思います。

そんな中で出来るだけ短期間で良いショットが打て、故障もなく長くゴルフを楽しむために、先ずは身に付けたい構えの基本を挙げてみます。
(グリップについては先日記事にしましたので、省きます。)

●身体の向き
 飛球線と平行

●スタンス
 右足は直角、左足は90度の1/4程度開く
 スタンス幅はクラブの入射角(クラブの長さ)で変化

●背骨とシャフトの角度
 90度(黄色の線)を保って股関節から前傾
 前傾角度はクラブの長さで変化

●膝は首根っこと足首のライン状に位置する(赤色の線)

後方構え


●胸と腕とクラブの位置
 肩のラインと右腕は直角(黄色の線)
 左腕とクラブは一直線(赤色の線)
 肩のラインの傾きはクラブ長さで変化。

正面構

●体重の掛かり方
 前後は拇指球
 左右は少し右足寄り(肩の傾きで変化)

●ボール位置
 ボール位置一定派は左足踵の内側
 変える派はクラブ長さが短くなるほど中央より

思いつくものを挙げてみました。
このままで良いショットが打てればそのまま続けても良いでしょうし、
球筋と相談して自分流にアレンジしても良いでしょう。

難しくしない

「アイアンは上から打ち込む、フェアウェイウッドは払うように、ドライバーはアッパーに打つんですよね。」
などと聞かれる事があります。

そういうことを意識すればそれは手や腕の動きになってしまいます。
ヘッドがボールに対してどう入るかは結果であって、それを意識してすることではありません。
番手ごとのスウィングを覚える必要などありません。
ゴルフが難しくなるだけです。

ゴルフのスウィングは大きく分ければ、上げるショットと転がすショットの二つだけです。
この二つの基本を覚えれば良いのです。

ゴルフスウィングでは左腕とシャフトが一直線で、その線が地面と直角になるところが最下点です。
左腕の付け根のラインということになります。

この最下点よりボールが右にあればダウンブロー、最下点位置ならレベルブロー、最下点より左にあればアッパーブローに入るだけです。
スウィングの中を意識するのではなく、準備の段階でそうなるように構えてやれば良いだけです。
ボールを上げるショットのスウィングイメージは全て同じです。

グリップとボール位置のチェック

動かないもの、机の脚・柱・壁などにクラブを当てて全身の力で押してみましょう。
(シャフトを折らない程度にです。)(笑)
いつものボール位置の所でインパクトを作ってみるのです。

力を入れてインパクトを作った際に、
左右のグリップに何か違和感がある、フェースの向きが変わったりする、これは構えとインパクトに違いがあるということです。
どうグリップすれば違和感なく力を伝えられるのか、フェースの向きが変わらないボール位置はどこか、チェックして見て下さい。

構えは良いインパクトのためにあるのですから。

右手グリップ

右手のグリップをその場で開いてみて掌が目標に正対していればニュートラルです。
上を向くのはストロングで下を向くのはウィークです。
右手に関してはウィークの方は少なくストロングが多いですね。

右手のグリップ位置の太さは左手の位置の太さより細くなっています。
私たちは太いものは掌で、細いものは指で握るのが自然な握り方です。
ですからゴルフのグリップの右手は左手よりやや指側で握るのが良いと言えます。

左手グリップ

左手の甲が目標方向に対し、直角なのがウィークグリップです。
それよりやや右回りなのがスクエア(ニュートラル)グリップです。
俗に左手のナックルが二つ見える程度などと言われますね。
更に右回りなのがストロンググリップです。

ドライビングレンジで多くのお客様に接していると、多いのはウィークグリップです。
その原因を考えてみると、二つあります。

ひとつはクラブを握り始める時のグリップの位置が高いケースです。
グリップの位置が高くなればなるほど手は下から添えて握るようになります。
結果ウィークになります。
こうしたことの原因はソールの仕方にあると思われます。
ウィークグリップのゴルファーにお話を伺うと、ソールは全面接地させるものと思っているゴルファーが多いのです。
つまりトーを上げて構えていないのです。
当然グリップの位置が高くなりますので、ウィークグリップになるのです。
s-1.jpg

s-2.jpg

そしてもう一つの原因は、手の位置が身体の中央にあるケースです。
左腕とシャフトが正面から見て「くの字」に曲がっている構えです。
グリップの位置を身体の左サイドから中央へ動かしながらグリップしてみて下さい。
左サイドならニュートラル、中央に来るほどウィークに握りやすくなります。


ニュートラルなグリップを作る
トーを少し浮かした状態で、ヘッドと左肩を結んだ線上にグリップ位置が来るようにして握る。
左掌の小指側・手首に近い所の膨らみをグリップの真上に乗せるようにする。
(人差し指とその膨らみで支点・力点を作る)
grip-1.jpg

そうすればツーナックルが見え、左親指が中央やや右に来るニュートラルなグリップが出来ます。

グリップが良くないと指に必要以上の力が入ってバネ指になったり、
手首をロックして面を作ったりして腱鞘炎になったりもします。

グリップは単にクラブを握っているだけではなく、あなたのスウィングをも握っているのですから。

無意識

「ドライバーで凄い良いショットが一発出たんですよ、距離も出ていたし。
 でもどうやって打ったのか、思い出せないんですよね。」とお客様。

ということは、何かを意識して打ったのではなく、何も手段を意識せずにただ打ったということですね。
こういう経験ありませんか。

動きの中での手段は考える必要がない、と私は思っています。
自分の中に既にあるものを引き出してやるだけ。
その為に必要な事は、良いクラブと良い構え、そしてインパクトに向かって強く打つこと、です。

インパクトに向かって打つ

前回「神の領域」という記事を書きました。
インパクトは自分で作るのではなくクラブに作って貰うということでした。

何故こういうことを記事にするかというと、
スライスしか出ないゴルファーにアドバイスを求められてスウィングを見させて頂くと、振り遅れているゴルファーが多いのですね。
そしていろいろとお話を伺うと、フォロースルーでヘッドスピードが最高になるように振っているとか、
フォロースルーを低く長く出すように振ってるとかいうお話が出てくるのです。
スライサーにはそうした意識でスウィングしている方が多くいるのです。
(確かにゴルフ雑誌とかレッスンとかでもそうした事は目にします。)

フォロースルーとかフィニッシュ、それは結果であって目的ではないのです。
目的はクラブヘッドでボールを打つことです。

ゴルフクラブのシャフトは撓(しな)ります。
トップからダウンの初期で撓ったシャフトを撓り戻して打たないと真っ直ぐに飛ばすことは出来ないのです。
インパクトやフォローを意識してスウィングをすると撓り戻るタイミングが遅れます。
その結果がスライスです。

トップからの切り替えし直後、インパクトエリアの直前で打ち終えれば、撓り戻る時間がとれます。
結果掴まったボールが打てるようになるのです。

極端な例です。
釣りで針(錘)を目的の場所に投げ落とす。
どう投げるのでしょうか?どこで力を加えるのでしょうか?
もうお解かりですね。

ゴルフスウィングでは腕が竿、シャフトが糸、ヘッドが針(錘)です。
そしてインパクトが投げ落とす場所です。

神の領域

「インパクトエリアは神の領域である」とあるプロゴルファーが言っているのを以前ゴルフ雑誌で目にしました。
実に本質をついた言葉だと思いました。

インパクトエリアに入るまでに自分がするべきことを終え、インパクトエリアは自分で何かをするのではなく、クラブに任せて仕事をして貰うということです。
「インパクトに向かって強く打つ」、私がよく口にする言葉も同じことです。
ゴルフスウィングに限らず道具を使って物を打つ、例えば金槌で釘を打つときでも私たちはこうしたことを極自然にしています。

それがゴルフのスウィングになると、
フォロースルーでヘッドスピードが最大になるようにとか、
フォロースルーは低く大きく出すとか、
インパクトでリストターンをするとか、

インパクトエリアという一瞬の動きの中でするべき手段が多過ぎます。

私たちはある程度の年齢になれば、物を使って何かを打つ動作は目的を意識しただけで考えなくても出来る動きになっています。
本来自然に出来る動きを、手段をあれこれ考えるが故に本来の目的から外れた動きになってしまうのです。

もちろんインパクトエリアをクラブに任せて良い仕事をしてもらうための条件はあります。
ひとつは回転時のバランスが調整してあるそのゴルファーに合った仕様のクラブであり、
もうひとつはゴルフクラブを適正に操れる構えです。
この二つの条件さえ整えば後は「インパクトに向かって強く打つ」事を思うだけで、身体は自然と良い動きをしてくれます。

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